壁バシャバトン中心構築[シングル63]


しばらくポケモンはお休みと決めたのに思いついてしまったので組んだ。今回は新規育成が結構居てめんどくさかった。
以前までのPTは全抜きにはステロを撒く物という考え(事実ああいうPTでは正解だが)で、ステロ撒きはステロとあくびや岩石封じによる一時的な補助ぐらいしか行わずに、ストッパーを投げられると即止まるという状況が多く、XY環境での戦略建ての難しさを実感していた。なので、今回はストッパーで止まりにくい壁バトンバシャの構築を汲むことにした。バトンで必要な能力値を上げた連続攻撃アタッカーならステロなしでも安心して殴っていけるし、起点作り役は壁張りに専念できる。
先日規模的には128(ほんとは80だが逆SEEDだったので)規模の大会で優勝できたのでPTを晒そうと思う。
レートでの対戦回数は察し。でも勝率は悪くないかも。

<個別紹介>

ライコウ@光の粘土 おくびょう
旧)CS振り ボルトチェンジ めざめるパワー氷 リフレクター ひかりのかべ

新)HS振り ほうでん ほえる リフレクター ひかりのかべ

いたずらごころで安全に一つめの壁を張れるニャオニクスもよいと思ったが、PT全体にボルトロスの通りがよいことや、ライコウ単体の働きにも期待したかったので壁ライコウ
当初はライコウスイクンライコウヘラなどでのサイクル回しも想定したボルトチェンジ入りの構成だったが、初手の積みポケがかなり脅威になってしまい、はじめが肝心詰んだ詰んだな感じになることが多くなったので、Hに振って壁を張った後にほえる構成にした。しかしH振りでも初手のルカリオ剣舞インファは耐えないのが残念すぎる。メガバシャの剣舞とびひざはようきなら確定、いじっぱりなら乱数耐え。正直頼りないがS115で壁を張れるのは流石に使いやすかったのでライコウで正解だったかと。
Cに振らない10万ボルトだと羽休めファイアローのようなポケモンに対して頼りないので、連打してどこかで麻痺、痺れを引くことを意識して放電にしたほうが合理的と考えた。
仮想的以外の相手も時々痺れて後続が動きやすくなったりすることもあったりしたので便利な技だと思う。10万ボルトの火力が下がって火力差が10なのでありな選択肢かと。
霊獣ボルトがきつすぎになるのでめざ氷がかなりほしいが、使っているとほえるで助かる場面がかなり多かったので最終的には氷技抜き。


バシャーモ@弱点保険 ようき 187-141-99-*-91-135
ビルドアップ バトンタッチ みがわり フレアドライブ

最速70族を抜いて置いた。2加速でスカーフガブ等も抜ける。相手からの抜群攻撃により火力を上げられる弱点保険。持ち物が読まれていても火力の低い等倍技に対してはビルドを積めばいい。ビルドバトン以外の技だが、状態異常を回避しつつ安全なバトンが可能になったり加速のターンを稼いだりできるみがわりを採用。安定感があがる。バトンPTは相手のメガゲンガーによる挑発やほろびが鬼門となるのでそれに対応するためフレアドライブ
ただ、バンギラスヒードランなどはほえる持ちの可能性もあり、とびひざがあった方が安心して出せるなと思うことがあったり、ライコウバシャガルーラやライコウバシャヘラの選出をしたときにバシャより先にガルーラやヘラを出したいときも稀にあり、その際に単体性能があってほしいと思うことがあるので、みがわりのところをとびひざにするのもあり。ただ、みがわりの安定感を捨てきれず最後までこの構成。
マリルリファイアローはむしろ起点ぐらいの気持ちでがんがん選出していった方がよい。
追記:マリルリの+6アクアジェットを壁+ビルド1積みで耐えるが、よくよく考えてみると相手側はたきのぼりアクアジェットという選択ができるので起点にするには危険。


ガルーラ@ガルーラナイト いじっぱりAS
おんがえし いわなだれ じしん みがわり

バトンから繋げられるとまず止まらない。みがわり雪崩の構成なのでゴツメクレセがいるPTに対しても普通に投げる。この3ウェポンで範囲は十二分なので他の技は不要。強いて言うなら先発でもだせるようにねこだましがあってもいいかもしれないが、バトン先としての性能を落としてまですることではないので却下。ガルーラの弱点は格闘のみであり、その格闘は大体が物理なのでビルドバトンには最適で安全な降臨がしやすい。予定が崩れた場合などに岩雪崩の怯みでゴリ押して勝つ試合もあったのでガルーラの雪崩の中毒になった。体感怯み率はかなり高かったが何回かに一回ぐらい技を外す。


ヘラクロスヘラクロスナイト いじっぱりAS
ミサイルばり ロックブラスト タネマシンガン インファイト

バトンの繋ぎ先その2兼単体でも広い範囲で殴っていけるポケモンギルガルド入りにはガルーラを選出することにしたので地震は切ってインファイトを採用。
バシャーモが何積みもできればほぼガルーラでよいが、1積みのみでバトンした場合でもメガヘラなら全抜きできそうと思えるPTは結構ある。
バシャーモバトンからのつなぎだけではなく、高い火力と耐久を活かして相手に負担を掛けたり、後述するスイクンのおいかぜからおいかぜメガヘラでお掃除したりすることもある。


スイクンゴツゴツメット ひかえめ 201-*-142-154-136-106 めざ炎個体なので1無駄あり
ねっとう れいとうビーム おいかぜ ほえる

ひかえめHCゴツメスイクン
ちなみにこの枠は最初に組んだ時から何回か変わっていて最終的にはこのポケモンに落ち着き中盤以降はこの子だった。
ハイドロを採用せず熱湯を採用してもガルーラと打ち合える。ただ、時々運負けしても勝率さえ維持すれば大丈夫なレートではハイドロポンプもありかもしれない。
スイクンはかなりマリルリの起点になりやすいポケモンなので吠えるは個人的に確定させたいぐらい。相手のスイクンなどを流せたりもするので非常に便利。
マリルリに対して吠えたときに太鼓ではなく殴ってきてもゴツメのダメージだけは入る。
スイクンを選出するときは基本的にバトン選出ではないので、その際の勝ち筋を増やせるおいかぜを最後の枠に入れたが、これが正解だったらしくメガヘラクロスが動きやすいことが多かった。
ひかえめC振りだと相手に与える負担が大きく、殴り勝ちできるポケモンなので使いやすかった。
投入した時点では壁との同時選出は想定していなかったが、試しにしてみると壁を張った状態でガルーラの猫すてみ+球霊獣ボルトの10万を耐えて感動したので壁スイクンもありかも。

ちなみにこの子の前の候補は
ピクシー@ラム
ちいさくなる みがわり アシストパワー つきのひかり
バトンPTを組む際ピクシーの弱点である鈍足さの補強と小さくなるの弱点である滅びゲンガーにバトンアシストパワーで対応できそうと考えて育成。しかし、壁を張ってバトンを繋ぐポケモンとして選出することがまずなかったので一瞬で首。

ガブリアスとつげきチョッキ AS
電磁波が聞かない上に特殊に対する繰り出し性能が高いと考えたが、チョップ以外で襷を貫通させられない上に、決定力が低かった。
そしてこのあたりで相手のガブリアス、ガルーラ(バトン選出をしない場合)、ファイアロー(バトン選出をしない場合)あたりがきついと気が付き、更にバトン先はほぼメガポケだけだったので、苦手なポケモンを相手にでき、単体性能が高く選出の幅が広がりそうなゴツメスイクンを採用という流れ。


ゲンガー@きあいのタスキ おくびょうCS
シャドーボール こごえるかぜ エナジーボール ちょうはつ

ライコウ系のPTできつそうと思われる相手の起点構築系の先発に強く(ラグラージガブリアスカバルドンあたり)、ローリスクで選出しやすく、更に他の場面でも汎用性を落とさないポケモンを考えていたらこの構成の襷ゲンガーという結論に至った。
ラグラージを見るのにエナジーボールは必要なのか?ちょうはつで見ることにしておにびかみちづれでも入れた方がいいのではとも思うが、相手にポケモンを残させず瞬殺したい(戻されると他のポケモンの動きづらさに繋がるので)のでエナジーボール
タイマン性能を活かして1匹削って、後ろのスイクンヘラで残り2体を処理する選出(残り引数が少なければこの2体は動かしやすい)や
こごかぜでSを下げて挑発を入れてバシャの起点にする選出などが可能になる便利屋


<選出パターンなど、その他>

ライコウ バシャーモ ガルーラ(ヘラクロス
基本的にはガルーラ選出の方が多い。バトン先にメガヘラとメガガルのどちらを置くかは、1積みのみでの抜き性能や、繰り出しの安全さ、相手の持つ先制技への耐性などを考慮して決める。
壁バトン選出をするかしないかはバシャーモの妨げになり得るポケモンがいるかどうかよりも、ライコウが壁を張りやすいかどうかで判断したい。隙を見せるかどうかも大事だがライコウにほえるを採用してからは隙の心配は少し減った。

ゲンガー バシャーモ ガルーラ(ヘラクロス
先発でどうしてもライコウが出し辛そうな時のバトン選出。壁がない分脆くなるので上の選出より優先度は低いが、ビルド1積みでもマリルリガブリアス等への耐性はかなりつくのでしっかりバトンを繋げられる。

ゲンガー スイクン ヘラクロス(ガルーラ)
先ほど書いたようにゲンガーを先発に置き、スイクンで削り、できればおいかぜを絡めたヘラでお掃除をする選出。ガルーラ選出でもよいが、ピン選出した際の押しの強さはヘラクロスの方が優秀。

ライコウ スイクン ヘラクロス(ガルーラ)
壁を盾に高耐久高火力で殴る。勝ち筋が明確ではないので選出をためらってしまう。しかし他の選出パターンでは厳しそうなときは選出してみると壁スイクンや壁メガポケの強さに驚く。


PT全体の弱点としては鋼、フェアリーがいないので竜技の一貫性があるところだが、PTの展開方法的にそれほど苦にならないはず。それよりもスカーフガブやランドの地面技で基本選出が厳しくなってしまう所が難しい。ゲンガーやスイクンからの展開を基本とする選出にすればまず問題ないが、スカーフに見えるランドやガブが居ても基本選出したい場合もあるので難しいところ。1度壁を張れば壁バシャーモは大体なんでも耐えるのである程度は安心です

<結果>
エンペルトさんの大会優勝(128)
ペア戦個人6勝1敗
すぷりんぐさんの大会準優勝
としのりさんの大会準優勝
カミュさんの大会3位
ボーリックさんの大会優勝(156人)
等 

1落ちすることや2落ちすることはあまりなかったように思いますが、被弾の回数が多くなってしまうので、どうしてもどこかしらで悪い運を引いて負けてしまうことがよくあったように思います。
トーナメントでもそれなりの運が持続すればよいですが、それ以上にスイスドローやリーグ制に向いているかもしれません。
対戦回数は少ないのでもうちょっと考察の余地があるかもわかりません
PS:今期のアニメかわいい子多すぎてぶひってる