高性能スタン[シングル63]

     
TCジェネレータさんのメガシンカの画像が好みでなかったったので使ってませんが、バンギラスハッサムメガシンカです。
はじめはボルトロスを化身で使っていましたが、化身である理由がほぼないことに気が付いたので途中からは全く同じ構成で霊獣です。

<全体的な解説>

起点構築にも見えるけど眼鏡ボルトとか入ってるし、かといって霊獣とかメガバンギが入ったものを対面構築と呼ぶのもどうかと思うけど、嵌めだけの構築ってわけでもないので構築名に迷いましたが、ここの性能が高く並びとしても優秀なので無難に高性能スタンにしました。

 XYになって急所率が12分の1にあがったり、それ以上にメタる対象が増えすぎて事故を事故と呼べないほど地雷と思える型のポケモンに当たる事が多くなったりと、安定した勝利を継続的に得ることが難しくなったように思います。なので、勝てる相手に対しては作業的に勝てる嵌め構築を使おうと考えました。初めは以前と同じようにニャオニクスの猫の手胞子を使っていたのですが、メイン選出ができない場合の裏選出が窮屈なので崩しました。ビビヨンもおもしろいかと思いましたが、しんそくカイリュールカリオ)、アクジェ(マリルリ)、ねこだまし(ガルーラ)、かげうち(ギルガルド)、バレパン(ハッサム)といった先制技に縛られてしまい嵌め構築の魅力である安定感がなくなってしまうと判断しました(ただし、ぼうふうは一貫性のある技な上に追加効果が優秀なので削りには向くかもしれない)

 上記の理由よりポイヒガッサで嵌めて勝とうというところから構築を考えました。ポイヒガッサで嵌められる範囲を大幅に増やすために先発で出しやすい岩石封じ持ちの襷持ちとしてガブリアスを採用。
 襷ガブは別の選出パターンにも活かしていけるので、起点構築としての選出の幅が広がるようにカイリューハッサムを投入。
 カイリューハッサムでは崩しづらいクレセ入り(キノガッサでも崩せるがガッサのみでは不安要素がある場合もある)に強いバンギラスを採用。バンギラスは(必ずではないが)対ゲンガーにも強めなのも魅力。個人的にキノガッサの1番の天敵はゴーグルギルガルドメガゲンガーだと思っているので、補完で入る面子はできるだけギルガルドに強いポケモンで固めるのが理想。ちなみにフシギバナにも弱いが、フシギバナに関してはフシギバナに圧倒的に強いポケモンを入れるよりも、面子全体で削りが行えるようにするのが得策な気がします。
 最後に、ここまでで辛いポケモンとして初手に出やすいカバルドンヘラクロスフシギバナスイクン(これはガッサ選出をしない場合)が考えられたので、これらに対してまとめてそこそこのメタを張れるポケモンとして草結び、めざ飛行持ちの眼鏡ボルトロスが浮かんだので投入。ここまで決まっていた5匹の面子との相性補完もとれていたり、並びも非常に綺麗になったのでぴったりはまる感じでした。
 フシギバナなど苦手な相手はいますが、個人的に重要な、無駄のないメタ、安定感のある並び、幅広い対応力は満たしていると思います。


<個別紹介>

バンギラスバンギラスナイト  ようき 205-188-170-*-140-134
りゅうのまい みがわり じしん ストーンエッジ

 調整の詳しいないようはこちらを参照するとよいかと。http://d.hatena.ne.jp/kusy-kain/20140221/1393003877
相手のクレセリアを起点にでき、対ギルガルドにも強く(ゲンガーにもそれなりに)、且つれいとうパンチを切っても後投げガブリアスに対抗しうるポケモン
 ギルガルドのようなポケモンは後投げでどうこうするには向かないポケモンなので、こういったメタを仕込んで置くのが有効かと思われる。
電磁波を透かせるのは使用者に安心感を与えてくれるし、みがわりを1回張った後のHPでガブリアス地震を耐えてくれる調整も活きてくれた。
 カイリューハッサムでは不安が多いポリゴン2、バルジーナあたりを起点にできる積みポケでもある。
 欠点としては地震が通らない、通りが悪い相手には命中不安定のストーンエッジを打っていかなければいけないところ。些細な欠点だが、安定した勝利を目指してくんだPTで80%技がメインウェポンのポケモンはどうなんだろうとは思う。


ガブリアスきあいのタスキ ようきAS振り
ステルスロック がんせきふうじ じしん ほえる(炎の牙)

 この役割のガブリアスなら前3つの技が確定だが、最後の技はげきりんが欲しい時もあるし、ほえるが欲しい時もあるし、舞ってくるハッサムを炎の牙で燃やしたいときもあるので迷い所。ステルスロックで積みポケのサポートをしたり、がんせきふうじでキノガッサの起点を作る。選出率はおそらく1番。ステロを撒けたら余裕があるときはHP1になってもクッションとして残したい場面もある。対マリルリ等にサメ肌が有用なことが多かった。


ボルトロス(化身→霊獣)@こだわりメガネ おくびょうCS
ボルトチェンジ 10万ボルト めざめるパワー飛行 くさむすび

 概要部分で書いたように最後の補完としてはいったポケモンくさむすび、めざめるパワーでそれぞれ苦手な相手をメタる。補完でいれたもののメガネボルチェンの負担も強力で、ボルトハッサム+ガブorカイリューのような選出も多かった。
化身と霊獣の差で一番なのは火力だが、ガブリアスを抜けるかどうかというのもある。ただし、がんせきふうじから入られた場合結局抜いていても変わらないのでめざめるパワー飛行で少しでも負担をかけられる霊獣で問題ない気がする。ただし霊獣だと相手のポリゴン2の後出しに圧倒的に弱くなってしまう。とはいえ霊獣でも100族は抜けるし、苦手とするテラキオン等には逆に初手ガブが強いので汎用性をとって霊獣のほうが良い気がする。


ハッサムハッサムナイト AぶっぱS20残りH
バレットパンチ はたきおとす ばかぢから つるぎのまい

 以前使っていた積みサイクルでは選出の際に格闘技の需要があるときにはルカリオを選出していた。ただし今の環境ではメガルカリオの全抜きへの期待はそれほどではなく、格闘技の需要のために1枠を裂くのはナンセンスだが、この格闘技の需要はハッサムにばかぢからを入れる事でとりあえずは解消できたように思う。こういった抽象的な理由のみでなく、相手のルカリオがきついPTなのでそこへのメタにも。更にポリゴン2や相手のハッサムナットレイへの打点にもなる。欠点としては羽休めがないのでHPたっぷりのガブリアスギルガルドの相手などはしづらくなる。
 ポケモンには明確なコスト制度がないとはいえ、PT6匹、選出3匹という制限がある。なので1つの部分を対策するために多くのコストを掛けたくない。よってこういったパズルの隙間を埋めるような対策方法は理に適ってるのかなと思っている。どんなPTを組んでも隙が生まれてしまう以上、採用するポケモン努力値、技にできる限り無駄ができないように意識する必要がある。
 キノガッサニンフィアサーナイトのようなハイパーボイスマンに弱い上にカイリューもこれらを呼びやすいため、先制技で縛るこのポケモンはパーティに必須かと。


カイリュー@いのちのたま ようきAS
りゅうのまい しんそく じしん げきりん

 以前からカイリューはいじっぱりのほうが好みだったが、メガゲンガーを意識したかったためようきの子に努力値を振って採用。5世代の頃ほどの圧力はないし選出率も高くないが、ハッサムとの縦の補完を考えるとやはりPTに入れたい。ボルトハッサムやガブで削ることによって少しずつ一貫性を作れていくので、使い方を間違えなければ安定感はある。ボルトハッサムなどとの削り選出の際の球しんそくの火力や、対ギルガルドへの性能、フシギバナへのダメージ量を少しでも増やしたいとの理由があり今回も球で採用。


キノガッサ@どくどくだま ようき H156 B100 S252振り
キノコのほうし みがわり ビルドアップ がんせきふうじ

 選出するPTを間違えなければ平気で3縦してくれる。フシギバナハイパーボイスマンがいるときは選出しないほうがよい。ギルガルドがいる場合も避けたいが、他の選出では厳しそうなときはゴーグルでない読みでの選出がありえる。基本的にはガブリアスのがんせきふうじから繋いでいく。特殊型だと運次第だが、Sさえ下げればガルーラも起点にしていく。バンギラスを止めてくる先制技持ち(マリルリハッサム、ガッサ)やスカーフガブの地震を起点にできるため、ガブバンギガッサの選出も多い。やはり相手を詰ませて勝利を得るのは楽しい。他の面子がかなりクチートに弱いが、このポケモンクチートが何回剣舞を積んでいようが起点にできる。

<多い選出パターン・その他>

ガブリアスバンギラスキノガッサ
ガブリアスでがんせきふうじ、ステルスロック、あるいは対面の削りを行い、バンギラスキノガッサに繋げる。この選出の場合はガブを残して後続を後出しすることはまずない。キノガッサでうまく嵌められそうならがんせきふうじの後キノガッサ、無理そうならばバンギから入る。その場合バンギラスが止まりやすいマリルリキノガッサハッサムクチート、スカーフガブ(地震)あたり等を起点にしながらキノガッサで展開していく。

ガブリアスハッサムカイリュー
ステロを撒いて積みポケによる先制技で縛っていく基本型の選出。従来のものと比べるとハッサムに羽休めがなくばかぢからが入っているので、突破範囲は広くなっているが、起点にできる相手を延々起点にして3積み〜みたいなことはできないので立ち回りは慎重に。

ボルトロスハッサムガブリアス(orカイリュー
電気技の通り合よさそうかどうかで選出を判断する。ボルトロスハッサムのサイクル回し+ストッパーとしての役割に加えステロが撒けるガブリアス、ボルトハッサムと合わせて上から殴れる安定感があるカイリュー。PT全体でメガヘラクロスが重いので、メガヘラ入りに対してはボルト先発の選出がしたい。

上記の選出はあくまで多いというだけの話なので、相手のPTに合わせて柔軟に選出するのが望ましい。
ちなみに積みポケがことごとく止められてしまいそうなPTが相手の場合、相手に一見キノガッサが苦手とみられる相手(メガヘラクロスメガガルーラファイアロー等)が居ても強引にキノガッサを出してしまう方が得策。今上げたぐらいのポケモンはビルドアップで押したり交換読みの様子見身代わりなどで処理してしまえることが多いからだ。フシギバナハイパーボイスマンが入っているPTに出すのは選出スペースの無駄になる可能性が高いのでやめたほうがいい。
起点構築どうしのミラーではこちらもガブリアスから投げて刺さる後続を後ろに置く。ただしカバルドン(あるいは少ないがラグラージ)始点のPTを相手にするときはボルトロス+ガブ+ハッサムの選出が基本。

<結果>
じにぃさんの大会優勝(64)
ライトさんの大会優勝
N山さんの大会優勝(32)
もみじさんの大会ベスト8(256)
らふぁえるさんの大会優勝(32)
ライトさんの大会優勝

バンギガブ バンギガッサ ボルトハッサム ガブカイリューハッサム ビルドガッサ